オガワ　マサヒロ   OGAWA Masahiro
  小川　雅弘
   所属   大阪経済大学  経済学部 経済学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/09
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 価額表示の厚生指標の検討──GPIを例に
執筆形態 単著
掲載誌名 大阪経大論集
出版社・発行元 大阪経大学会
巻・号・頁 64(3),1-19頁
概要 価額表示の厚生指標は、次の２つの欠陥を持つ。第１に、社会的厚生の規定要因を価額項目および価額表示妥当な項目に限定するため、社会的厚生に影響するが価額表示に不適な項目を厚生指標から脱落させる。第２に、価額表示困難な項目を金額表示する際に無理な処理をせざるを得ない。さらに、他の価額表示項目と安易に合計する傾向が生じる。　さらにGPIのような、現在の厚生水準と持続的所得を合算した価額表示の指標では、とくに固定資本形成の扱いにおいて無理な処理がされる。すなわち、動学的最適化を検討せず、現在の厚生と将来の持続可能性の関係についての理論的検討が不十分なため、生産関数・将来の所得不平等度・技術進歩などについて暗黙的に特殊な想定をすることとなる。