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ヒグチ タロウ
HIGUCHI Taro
樋口 太郎 所属 大阪経済大学 経済学部 経済学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/09 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 〈新しい能力〉は教育を変えるか――学力・リテラシー・コンピテンシー |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | ミネルヴァ書房(京都) |
巻・号・頁 | 45-79頁 |
総ページ数 | 35 |
担当範囲 | 第1章 能力を語ること――その歴史的・現代的形態 |
著者・共著者 | 松下佳代編著、樋口太郎、樋口とみ子、石井英真、杉原真晃、伊藤実歩子、本所恵、遠藤貴広、ペンティー・ハッカライネン |
概要 | 本書は、キー・コンピテンシーなどの「新しい能力」概念を原理的・歴史的に検討するとともに、それがもたらすカリキュラム・授業・評価などへの影響を諸外国との比較を踏まえて明らかにしたものである。
本論文では、まず、能力とは何か、能力主義、能力主義批判という順序で、能力をめぐる議論の歴史的展開を整理した。次に、能力をめぐる議論において前提とされている能力観を関係的能力観、個体的能力観の二つに分類し、能力を語るさいの「制度の言語」と「実践の言語」の乖離という問題状況を見出した。最後に、教育という不安定な営みをできうる限り安定的に了解するために「能力」という概念を私たち必要としてしまっている現状を確認した。以上の内容は、「資質・能力」論がカリキュラム論を席巻している現状に対する批判の足場を提示するものである。 |