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ヒグチ タロウ
HIGUCHI Taro
樋口 太郎 所属 大阪経済大学 経済学部 経済学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/04 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 人物で綴る戦後教育評価の歴史 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 三学出版(滋賀) |
巻・号・頁 | 74-90頁 |
総ページ数 | 17 |
担当範囲 | 第5章 理論と実践をつなぐ教育評価論――續有恒の場合 |
著者・共著者 | 田中耕治編著、樋口とみ子、二宮衆一、渡辺貴裕、赤沢早人、樋口太郎、川地亜弥子、伊藤実歩子、窪田知子、赤沢真世、若林身歌、石井英真、田坂繭子、遠藤貴広、柴本枝美 |
概要 | 本論文は、教育心理学の教育実践への貢献を生涯にわたって追究した続有恒の教育評価論の特質について、彼の教育心理学観との相関において明らかにすることを目的とした。その結果、教育心理学の学としての目的について考えつづけた続が、教育評価の分野においても、何のために評価をおこなうのかという評価の目的を問い、その評価を目標との関連性において捉えるフィードバックの重要性を提起していたことを明らかにした。
こうした續の学問的立場は、正木正による具体的な教育的関係を具体的なままに把握し、現実の関係そのものを志向する行為(プラクシス)の立場と、城戸幡太郎による歴史的社会的存在としての人間が生きる現実を「教育実験」という時空間へと置換し、そこにおいて見出された価値を目的として掲げることによって現実をつくり変えていこうとする制作(ポイエーシス)の立場との間で揺れ動いたと考えられる。それらに対して續は、近代以降に形づくられた心理学がその命脈とする観想(テオリア)の立場に近いところで自らの学問的立場を構築しようとしたのではないかということを最後に指摘した。 |