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ヒグチ タロウ
HIGUCHI Taro
樋口 太郎 所属 大阪経済大学 経済学部 経済学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | その他 |
標題 | 福祉国家論における教育の位置――G.エスピン=アンデルセンの所論に焦点をあてて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | ポスト近代社会における〈新しい能力〉概念とその形成・評価に関する研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 平成21~23年度文部科学省科学研究費補助金 基盤研究B 研究成果報告書(代表研究者:松下佳代) |
巻・号・頁 | 44-62頁 |
総ページ数 | 19 |
著者・共著者 | 樋口太郎 |
概要 | 本論文は、エスピン=アンデルセンの『福祉資本主義の三つの世界』(1990)と『ポスト工業経済の社会的基礎』(1999)という二つの単著の間での理論的変化について考察した。前著では、「脱商品化」という指標に「生産」が、「階層化」という指標に「再生産」がそれぞれ関連していた。後著では、「脱家族化」という指標が新たに登場するとともに、リスク管理が社会政策の最重要課題であるという認識が登場する。社会政策の課題を「現在」だけでなく「未来」へと拡張することは、「未来」をコントロールする手段である教育への注目度を高めていく。そして、①労働者がリスクに対応できるよう教育において学び続けることが必要であるという形で、「生産」と労働力の「商品化」が結びつく「大人への教育」の重要性と、②「脱家族化」指標の導入により家族の「再生産」機能への注目が高まり、「子どもへの教育」の重要性が強く主張されるようになったことを確認した。 |