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ヒグチ タロウ
HIGUCHI Taro
樋口 太郎 所属 大阪経済大学 経済学部 経済学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2010/08/22 |
発表テーマ | 能力を語ること――その歴史的・現代的形態 |
会議名 | 日本教育学会第69回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 広島大学 |
発表者・共同発表者 | 樋口太郎 |
概要 | 本発表は、「○○力」の氾濫という社会的状況において、教育学はいかなる課題を果たすべきかという問題意識のもと、①「能力はいかに語られてきたのか」、②「能力はいかに語られているのか」、③「なぜ能力という発想を必要としてしまうのか」という三つの問いについて、順を追って迫った。①では、能力とは何か(faculty→ability→merit)、能力主義、能力主義批判という順序で、能力をめぐる議論の歴史的展開を整理した。②では、能力をめぐる議論において前提とされている能力観を関係的能力観、個体的能力観の二つに分類し、論点の整理を試みた。その結果、能力を語るさいの「制度の言語」と「実践の言語」の乖離という問題状況が見出された。最後に③では、教育という不安定な営みをできうる限り安定的に了解するために「能力」という概念を私たち必要としてしまっている現状について問題提起をおこなった。 |