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イワサ タクロウ
IWASA Takuro
岩佐 托朗 所属 大阪経済大学 情報社会学部 情報社会学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/07/17 |
発表テーマ | 「イメージとは何か:学術的イメージの概念とその特質-ヨーロッパの日本研究者におけるイメージ分析に基づいて」 |
会議名 | 比較文明学会 第54回 関西支部 例会 |
主催者 | 比較文明学会 関西支部 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 京都 於:同志社女子大学 |
開催期間 | 2022/07/17~2022/07/17 |
発表者・共同発表者 | 岩佐 托朗 |
概要 | 1.研究分野と目的
1)*1970年代から1990年代の西欧の学術研究におけるイメージの歴史的な変遷 *経済学、経営学、社会学・社会人類学などの分野における学際的な分析 *ヨーロッパの日本研究者による日本のイメージ(日本像・日本観)を解明 2. 一般的なイメージの位置づけ 1)イメージは物に対してのみならず,人間とその集団に対しても成立 2)*イメージの定着化という目標のためには,メッセージは可能なかぎり単純化され,シンボルという形に凝縮 *国際間の心理戦争におけるデマゴギー,企業宣伝のための商標,大衆運動におけるスローガンなどはその典型的な例 3. 学術的なイメージの概念と特質 1) Imageはラテン語のImagoから派生している。Imagoの意は、「似姿:にすがた」=心象。 2) 現在のImageの訳語としては、「像・心象・表象」などが用いられる 3) イメージの定義や概念は、学術分野を広く横断し使用される 4) *学術的な研究では芸術・哲学・心理学などにおいて、当初「視覚的」なイメージの研究が中心 *転じて諸感覚によってとらえられたものの心的表象を意味するようになった 5) その後、国際関係学、政治社会学、社会心理学でも主要なキーワードとなり研究が進む 4.イメージの定義・意味 1) Imageとは、世界を形作る認識や構築の結果であり、心的表象として働き記憶と思考に重要な役割を 果たす。(Featherstone and Wernick:1995) 2) *政治社会学や社会心理学においては、イメージそのものが認識的枠組みの詳細な集積 *また、様々なグループ間において、情報処理や政治的嗜好に影響を与える。(Alexander, Brewer, and Herrmann, 1999; Brewer and Alexander, 2002; Herrmann et al.1997). 3) イメージ理論には、重要な判断を特定する戦略的意思決定が含まれ、それらは、国際的なイメージや、 ステレオタイプ、そして、国際政治の選択を先導する。(Alexander, Levin, and Henry, 2005). |